創立
永正十五年(1518)四月二十八日
開基(本興寺を開かれた方)
大本山鷲山寺(じゅせんじ) 第八世 日幡(にちばん)上人
現住職 第四十三世
平田 日範(にちはん)
由来・沿革
当地域は元々真言宗であったと伝えられていますが、大本山鷲山寺第八世日幡(にちばん)上人の折伏(しゃくぶく)により、永正十五年(1518)四月二十八日、法華宗に帰信し一カ寺を建立、一松山(いっしょうざん)本興寺と称します。
当山より南方に向かい、蓮華院・久成院・雲照坊・常住坊・善立坊・慈雲坊の六坊がありましたが、現存するのは蓮華院・久成院の二院のみである。当山第七世日乗上人の代までには八カ寺の末寺が創立され、本堂・庫裡・番神堂・宝物堂・鐘楼堂等が完備され、一松郷の中本山として法運増々盛んとなりました。現在は本興寺・蓮華院・久成院とそれぞれが一寺院として活動しています。現在の本堂は昭和八年、当山第四十二世日確上人によって建立され、戦中、戦後と学校としても利用され、お寺の本堂としては珍しい奥行のある合掌造りとなっています。本堂須弥壇には当地域、一松村で命を落とされた元禄津波犠牲者、戦没者の大位牌を安置し、日々供養をさせていただいています。