まごころ
一年の折り返し6月を迎えました。
九州から東海地方では早くも梅雨入りし関東でも雨や曇の日が続いています。
この時期の雨は稲や野菜の成長にとって欠かせない「恵みの雨」美味しいご飯を戴く為にも大切な時期なんですよね😊
境内の草花
梅雨時期のしっとりとした雰囲気にきれいな花を咲かせるあじさいは少しずつではありますが開花に向けて準備をしています♪
湿気が大好きな苔さんも良い感じ♪
サツキも咲き揃い
山法師(やまぼうし)花水木(ハナミズキ)などこの季節しか見ることのできないたくさんの草花を楽しむことができますよ(^^♪
そして!!
『面影の池』には睡蓮が開花✨
字のごとく睡(ねむ)るハス。
朝早くと夕方には眠りにつき閉じていますのでお気をつけください(^^♪
池前にあるウッドデッキに腰掛けながら
時の流れに身をまかせ、睡蓮を見る時間は最高✨
ぜひ境内を散策してみてください(^_-)-☆
本堂にあるたくさんの位牌はなに(・・?
この位牌は何?と、沢山の方に質問されます。
本堂に入り
左側には320年前に起きた元禄津波犠牲者の位牌と戦争でお亡くなりになられた方々の大きな位牌が祀られています。
どちらもこの一松地区犠牲者の全員の法名(戒名)、名前が刻まれている大位牌です。
そして須弥壇(しゅみだん)右側には本興寺歴代上人とお檀家様の位牌をお祀りしています。
この白い木でできた位牌はお葬儀の時から四十九日の間仮の位牌として各家に祀られ、
四十九日の法要後約三年間、須弥壇横に祀らせていただいています。
まごころいっぱい
今年2月に本興寺本堂にてお母様を送られたSさん。
Sさんのお母様は生前とても明るい方で遺影は笑顔でVサインの素敵なお写真✨
お寺で通夜葬儀となるとご家族や参列者の方と過ごす時間も多くなり、
色々なお話をする機会が増えます。
そんな中、喪主を務めたSさんご夫妻の目に止まった「過去帳」
Sさん:「これは何ですか?」
私:「これは過去帳と言ってお檀家様が亡くなられた日にちの頁(ページ)に法名が記されていて、お寺は毎日この過去帳を見て、お檀家様のご先祖様供養をしているんです」
Sさん:「祖父が戦争で亡くなっているんです」
こんなやり取りがあり、戦没者の位牌、過去帳を見てみると、
しっかりとおじいさまのお名前がありました。
そんなお寺の毎日の供養を知ってか、Sさんはお母様の葬儀、四十九日法要を終えても
「明日は母の”月命日”なので」と本堂にお花💐をお供えされているのです♪
『こうしたら母やご先祖様は喜んでくれるかな』
という亡き方への気持ちがいっぱ~いに詰まった花のお供え。
このお花を持ってこられる息子さんに対して師匠は・・・
「君がこの花を造ったのかい」
と毎回言っているようです・・・(*_*;
それだけ真心が詰まったお供えに感じるんでしょうね✨
ちなみに真心は⇒偽りや飾りのない心。
供え物の大小よりどんな心で供養するか。
供養とは決して世間体などを飾って誇示するものではなく
ささやかでも自分の真心をもってするもの♪
どんなにお金を使い、たくさん、そしていいものを施したとしても
気持ちのこもっていない供養には全く意味がありません。
お釈迦様のお話、
「貧者の一灯」
大金持ちが暗闇を歩くお釈迦様たちに施した沢山の灯(ともしび)よりも
貧しい女性が施した気持ちのこもった一灯のほうが暗闇を明るくてらした。
形式よりも真心が大切なんですよと説いた物語です☺
何よりも大切なものは
相手を思う気持ち!!
なんです♪
お檀家様の心温まる供養の姿は他人である私の心までをも幸せにしてくれます♪
他に幸せを与える人に幸せは返ってくる理由がわかりますね(^^♪
今月の掲示板
仏様や神様、ご先祖様を大切にするからこそ
私たちは護られている。
そして10代遡(さかのぼ)ると1024人のご先祖様がおられ、そのうちの誰か一人でも欠けていたら
今の自分はこの世に存在しません。
よ~~く考えてみるとすごいことですよね♪
だから、たくさ~~ん
ご先祖様の安穏を祈り、感謝の供養を(^^♪
今月のお経セラピ~は
18日15時より
月に一回ご先祖様にお経をあげることも、最高の供養ですよ♪
それでは皆様にとって素敵なひと月となりますように
南無妙法蓮華経